☆迷走神経

インテグレート・ヒーリング(IH)・マスター2 テキスト抜粋

 迷走神経は、12対ある脳神経の一つで、脊髄の一番上から始まり、自立神経系の一部をなしています。

脳の下部にある延髄からスタートし、頸動脈の横を通って首を降りていき、心臓に巻き付いてから、「さまよう(迷走)」ようにして、脾臓、肝臓、胃に至ります。迷走神経は、身体のほとんどの器官と常にメッセージのやり取りをしています。<

血圧が高くなりすぎたときに下げる手助けをしたり、酒を飲みすぎたときにアルコールを体外に排出させたりします。

迷走神経は、ほ乳類特有のものであり、私たちのコミュニケーションにかかわっています。うなずくのを助ける、首の筋肉に沿って走っていますし、私たちがほかの人を見る時に視線を定める働きもしています。それゆえ、迷走神経は、「愛の神経」、「関心の神経」と呼ばれます。

オキシトシンと関連していることで「幸せの神経」でもあります。これは、人間の神経系において、もっとも大きな心身の結びつきのひとつです。

迷走神経が強い人たちは、日常生活において、よりポジティブな感情を持ち、他人との関係が強く、愛を与えたり受け取ったりすることが容易で、ストレスに対処するのが得意で、他人に対して思いやりがあり、調和できるということが分かっています。

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